絆~シンクロハーモニー~ / Hayaka×ももこ cover_MV

お疲れ様です。

1/22にHayaka様、ももこ様の「絆 ~シンクロハーモニー~」の歌ってみた動画が投稿されました。

そのMV制作を担当したものです。


今作は依頼者のHayaka様、イラストレーターの隻奈様の方から映像制作の様子を配信しても良いという許可をいただきまして、映像制作垢の方でツイキャスを通して初めて配信しながら映像制作をしました。


まずは依頼してくださったHayaka様、ももこ様、素敵なイラストを提供してくださった隻奈様、音源をとても高いクオリティにMixしていただいたSTUDIO mixim様、ありがとうございました。


今回の記事は前回の記事のように「どういう意味を込めてMVを作っているか」ではなく「映像を作る上でこういうことしてたよ」という部分にフォーカスを当てていきます。


...というのも私、全くアイカツについて知識がございません。(アニソン系のMVではそのアニメを見てから作るのが結構こだわりだったのですが、時間が足りませんでした。)


なのでアニメを見てる人が「おっ」となるような演出を組み込めていません。


無念ですがせっかくですので記事にまとめていきます。



①前奏

特徴的な入りだしですよね。

ピアノがタラタラタラタラと流れているのはクラシックみたい(?)でオシャレですね。



どうしようかとめちゃめちゃ悩みました。



こうなったらピアノをモデリングするしかない?とも思ったのですがそこまでの技術はありません。せめて不思議な綺麗な空間を演出したいと思い、鍵盤が永遠と続くような空間を作ろうと思った次第です。

簡単なのでここの鍵盤は自分で作りました。

結果的に異質な素敵な空間になったと思います。

次にクレジット表記しながらグルグルゾーン。

ここ絶対気づかれてないんですがアバターがダイヤモンドの上に乗っています。

こんなんわかるかい。


②1-A

ここめっちゃ綺麗じゃないですか?

何気に今作で一番気に入ってるカットかもしれません。大好き逆光表現。


永遠に続くピアノのところもそうでしたが「現実にあるもので非現実な空間を作る」というのは色々映えると思ってまして、ここも普通そんなにならないってくらい巨大な月が背景にあります。


カメラで映す分には平面的な図ですが、こういうところも物の配置はしっかりとさせています。具体的にはイラストがZ座標=0のところを背景の月や星はZ=6000くらいに配置してます。

カメラ機能を使う分には伝わる伝わらないは置いておいて、配置を楽しないようにしてます。

(そもそもどっちもZ=0でスケールだけ弄るとカメラ少しでも動かすと違和感出るのだけど)


③1-B

ここは分かりやすく対比が連続します。

「太陽の火⇔月夜の影」「愛のヴィーナス⇔争いのマーズ」。


対比の表現は

・色の対比

・位置(構図)の対比

くらいしか思いつきませんでしたのでそれに倣います。


「太陽の火⇔月夜の影」の部分では画面左側にのみスポットを当てながら色で対比。

「愛のヴィーナス⇔争いのマーズ」の部分は右側にのみスポットを当てながら色で対比。

シンプルすぎましたかね。


④サビ

ここも少し現実的ではないライブ空間みたいな雰囲気にしたかったのでそういうステージを作りました。


実は配信しながら作った1つ目のステージはあまりにダサかったので採用されているこのステージはTake2になります。

Take2。

屋外ステージにしたい!と思っていたのですがなかなか作るのが大変で苦労しました。


⑤2-A

ここも案外安直な発想で製作を進めています。

「スクエア」⇒立方体だ!(正方形を使うより立体にしたかったので)
「ケージ」⇒檻、鳥かごだ!

みたいな。

と思ってしまったために鳥籠をモデリングしました。

最近blenderの方に手を出し始めまして、練習にと思い作りました。丁度チュートリアルもあったので。


blenderでモデリングし、.objでエクスポートし、E3Dで読み込みテクスチャを貼るという流れ。練習にもなったし作ってよかったなという作品です。


平面的に3Dモデルを割るここの表現も気に入ってます。


⑥間奏

2-Bやサビは特に語るほど凝ったものではないので割愛です。


そして間奏。なのですが。





あれ?長くない?

え、長い。

曲を聴いた時点でああ長いなあと思っていましたが、いざとりかかると「え?まだ間奏続くの?」みたいな感覚になってました。長い間奏というのも久しぶりな気がします。

オリジナル曲のMVなどでは物語性を伝えるために有効に活用できそうな間奏ですが、アイドルアニメの歌ってみた系統だといつも頭を悩ませます。個人的な課題の1つです。


ですが安易にそこまでの映像の逆再生はどうしても使いたくなかった(結構ありがちな表現なので避けたかった)ので、どうにかアイディアを絞り出しました。

まず鳥かごをせっかく作ったのだから異質な空間を作ってやろうというのが1つ目です。

前奏でクレジットは表記していたのですが私自身のクレジットを載せていなかったのでここで載せました。

そして次に「自分の名前だけ間奏に載せるのはなんだか自己主張強いみたいで嫌だなあ」と思ったのでもう一度参加者のクレジットを載せることにしました。

するとピアノのソロパートのような感じに曲調が変わりました。

前奏でやったような鍵盤の上を進むみたいな表現をやろうかとも思いましたが、流石に2回目は通用しないだろうと思い、ここでE3D用の3Dモデルを購入しました。(サビのステージにあるスピーカーもそのモデルのセットの1つです。)

ピアノソロパートで白黒表現(上記のピアノのとこ)→色付きの画というのも少し違和感があったので白黒シルエットに煙の映像を重ねています。

徐々にイラストが煙のように埋まっていくような映像になってくれました。


⑦ラス(大)サビ前

単純な構図ではありますがせめて色味は単調にしないようにと思い気を付けました。

反射の具合や光具合、スモークの演出などなど。

PCで作っている分にはよかったのですがスマホで確認してみると少し暗いですね。


⑧おまけ

最後に。

これは映像制作を始める前に最近やっている超簡単なアイディア出しです。

音が区切れるタイミングや、連想されるイメージをメモっています。意外とこれ作っておくと映像全体の雰囲気を崩さずに済んでいるような気がします。自己満かも。


ということでこのような感じになります。

中々個人的にはハードな作品でした(∵アイカツ見てないから)

しかしながらモデリングしたものを映像に取り込んだり、配信しながら作業したりと色々とチャレンジングな作品でもありました。

確実にスキルアップになったと思っています。



改めて、関係者の方々、並びに配信に来て下さった方々ありがとうございました。


ではまた。





P.S. これを機にたまに通勤時女児アニメの曲を聞くようになりました。

びーすけの映像制作あれこれ

これまでの作品や依頼についてまとめています。

0コメント

  • 1000 / 1000