アフターラフター / n.k _MV

お疲れ様です。

今回はn.k(@nantomo_komatta)さんの新曲「アフターラフター」のMVを作らせていただきました。

まずは素敵な作品に携わるきっかけをくださったn.kさん、素敵なイラストを描いてくださっためーどさんありがとうございました。

作品は↓からどうぞ。



今回は色々と意識したことがあったので解説していこうと思います。


①前奏

まず開幕のこのカット。

ここは元々無いカットでした。映像を1番まで完成させた段階でn.kさんに提出したのですがここに少しカットインを足せないかとリクエストをもらいその場でパッと思いついたカットです。

単調にイラストを映すだけでもよかったのですが最近漫画を使ったMADを見るのにハマっていて、イラストを少しアニメーションさせるのをやってみたく取り入れました。

細かく前髪を揺らしたりもしたかったのですが少し時間が足りず今作品では腕のアニメーションのみ。

1枚絵をこのように分けて肘あたりを支点に回転させています。

次にタイトルドーンのところです。

今回はこのカットがメインで動画が進行していきます。

ここは色々とお話をもらった時点でアイディアを出していました。

Milanote」という神アプリケーションを見つけましてそこで最初アイディア出しをしていました。Milanoteは色々とアイディアをまとめられるアプリケーションです。

ここに参考にしたい画像とか動画などのリンクをまとめたりしていました。


今回はレイアウトについて色々試してみようと思い作っています。

ここでは2つ取り入れており1つは黄金分割線(名前あってるのかはわからないです)に従ってタイトルロゴを作成しました。

こんな感じの対角線に対して画面の頂点から垂線を引いた構図です。

確かになんだかまとまりが良い感じがしますね(してください)


もう一つが三分割法です。(1/3法則とかも言われているそうな)

↑魚眼っぽいエフェクトをかける前。

画面を縦横三分割し、その頂点などにメインのものを置くと美しくなるというものです。

今回は縦の三分割線だけ意識し、画面のバランスを意識しました。

魚眼っぽくすると交点にそれぞれ両手が置かれていますね。


魚眼っぽくしていると書いていますが今回のメインのこのカットは防犯カメラからの映像のようにしたくて魚眼っぽくしています。

狂気的な子が見えてゾッとするのはそういうカメラ越しに逆に見られている状況かな~と。


②1-A

1-Aはなんだか達観しているフレーズが続いていました。

ものすごく個人的なイメージなのですが達観したフレーズを見ると野良猫を思い出してしまいます。多分私の好きなアーティストSKY-HI氏の楽曲「Stray Cat」に依るものなんだと思うのですが...

なのでここは猫が出てきました。

ここも画面を縦に三分割しています。


次は抽象的な映像です。

世界滅亡→終焉を告げる天使のラッパ→天使の羽みたいな連想ゲームでした。

万華鏡のようなステンドグラスのような背景は完全にフィーリングで思いつきました。

個人作以外で私の手初公開です。

自分の手をGBで撮ってクロマキーで色抜いて使っています。

このカット個人的に気に入ってます。



③1-B

ここの背景のイメージは囚人の写真撮るとき(?)の背景にあるあの線です(伝われ)


④サビ

サビは前奏で使っていた構図をそのまま使っているのであんまり語る内容はなかったりします。

細かいところでこの少しアップになるところで「一人」「二人」に合わせて後ろのネオンっぽい文字が「after→one」「loughter→two」に変わっていたりします。

ここは開幕のカットと似ていますが目を薄く光らせています。


⑤間奏

間奏のここもやりたいなと思ってた表現です。

光らせたりライトを当てたりして光の表現をするのではなく影を追加して光を表現するやつです。


⑥2-A

ここは「イク」「慰め遭い」などすこしピンクな内容なと思いウサギを登場させました。

気持ち悪さは残したいので普段髪揺れに使っているエフェクトをウサギに使ってウネウネ動かしました。

あと色の話ですが奥に行くほどウサギの色が薄くなっています。

何かで見たのですが同じものでも奥にいけばいくほど色味は変わっていくそうです。

ここはネジというフレーズが出ていたので単純にネジを背景に置いています。


この「辟易するぜ」は一瞬音が強くゆがませられています。

そこで変化をつけたく色味、イラストの差分をカットインさせています。

個人的なお気に入りカットです。


2-Bやサビは1番と同じ構造なので以上になります。

レイアウトや影の表現など色々と試したいことを試せて楽しかったです。

楽曲自体もダークだけど手拍子をしたくなるような素敵な曲でお気に入りです。


ではまた。

びーすけの映像制作あれこれ

これまでの作品や依頼についてまとめています。

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