Mrs.pumpkinの滑稽な夢 / 神の成し得ざるもの無し cover_MV

お疲れ様です。

神の成し得ざるもの無し(@kamitoku_info)様の歌ってみた「Mrs.pumpkinの滑稽な夢」のMVを制作しました。

メインキャラクターデザインは生活音(@om_SE1ka2)様、ミニキャラクターデザインはみかどくに(@kotobuki_mikado)様、背景イラストはAo(@Ao12073010)様、MixはGamo(@Gamo_andCo)様、ラップ詞はキプア(@kipuaKIPUA)様が担当しています。


まずは素敵な歌・イラスト・Mix・ラップ詞の下、素敵な作品に関わらせていただきましてありがとうございました。

またいつも通り制作中の頭の中をつらつらと書いていきます。まずは動画を見てみてくださいね。

あと生放送でも解説をさせていただきました。こちらからアーカイブも覗いてみてください。



①前奏

今回の動画はハロウィンの定番曲のMrs.pumpkin。この曲はいろんな人が歌い、いろんな人が動画を作ってきた作品だと思います。

曲自体の解釈も広く、かわいい系に始まりホラー系にまとめることもできる曲です。私が今回目指したのは「かわいいと不気味とかっこいいのいいとこどり」です。

ミニキャラをメインに据えて、というリクエストをいただいていましたので色々な考えがあったりします。

まずはラップからのスタート。

ミニキャラはすでにデフォルメされていて可愛さは足りているのでこの作品ではできるだけ紙人形劇のように展開していきます。

曲の始まりですのでこのカットでストーリーテラーのような存在感がでていれば嬉しいです。

因みにこの扉が出てくるシーンですが、

画面左は別アングル

琥羽さんの頭と扉が衝突しています。

完成してから気づきました。

そして扉が開き、物語の中、閉ざされた空間の外へ飛び出します。

(この表現好きすぎてよくやってしまいます。)

タイトルロゴは自分で作りました。

と言っても蝙蝠のイラストつけて「pumpkin」の「i」の点を飴に変えたり、「夢」の中をかぼちゃにしたりしただけです。

前回も書いた通りこういうカットはちゃんと立体的に配置しましょうね。


②1-A

ミニキャラがリアリティのある空間の中にいるとデフォルメ具合とリアリティがアンチシナジーで気味悪さが出ています(出ていることとします)

背景はこんな感じのもを作ってずらーっと平面的に広げてます。

墓地にかぼちゃはなんでとか聞かないで。


③1-B

異質な空間を表現するために色収差(端っこにいくほど赤とか青の色がズレてるやつ)を強くしています。歌詞出しもドロドロと。

Aメロからやっていましたが動画内で歌ってる方々の名前を一回は載せようと思っていたのでカットインにて紹介。

逆光表現+目光りは正義(ジャスティス)


④サビ

前奏の構図のミニキャラver。

全く同じなようで少し違うのが背景イラストを城と空に分けて、それぞれ立体的に配置しています。

これを

こうして

こうです。

紙人形劇感を出したかったので背景も平面感を強調したかったのですが、空と城は自然物と人工物なので一体で動くと違和感が出ていしまいますので分けました。

誰にも気づかれないような仕込みが地味に印象を操作していたりします。。。


⑤間奏

すごく見づらいんですけど間奏の冒頭は額縁から歌詞が見えています。

次の瞬間普通の絵に戻っています。不気味さを出したかったのですが思ったより一瞬すぎて見えにくかったですね。

ジャックザリッパーって強そうじゃないですか。なので強そうにしました(つよそう)


⑥2-A


立体的に覗くとハリボテな廊下ですが、ずーっと続きそうなくらい廊下を作りました。

ここのカットをちゃんと見るとぐにゃぐにゃ画面が歪んでいます。

無限に続く=空間がループする=空間が歪んでいるってイメージです。


⑦2-B

ここすき。

イメージは悪夢とか古いビデオテープみたいな感じです。

更に言うと頭の片隅にはハチさんの楽曲「リンネ」がありました。

この動画のミニキャラは幻想みたいな夢みたいな存在で本当はメインイラストの不気味な姿なんだよ、みたいなのをコンセプトにしていたりします。

このカットはそのコンセプトを有耶無耶にするシーンです。

ここまで基本ミニキャラベースで動画を展開していましたがここはフルにメインイラストを使っています。夢の中だから本当の姿で現れているような、そんな感じ。


⑧間奏2

ここは地味に大変でした。

全てのキャラクターの動きを個別に手打ちで動かしています。

ポチポチ。


因みにこのカットの背景と手前の机やお菓子は徐々に手前に、大きくなっています。

気づきましたでしょうか。

かわいいシーンですが「かわいいと不気味とかっこいいのいいとこどり」が目標でしたので不気味さは出したかったのです。

段々背景が歪んでいくのはDDLCから着想を得ていました。

(DDLCはゲームの名前ですがネタバレを食らう可能性があるので検索はご自身の責任で)


⑨ラスサビ前

"ミセスパンプキン"という存在が先ほどまでの感想シーンの壊れた様子を眺めています。

イメージは間奏の和気あいあいとした雰囲気は過去の映像で、その後歌っている4人はミセスパンプキンに洗脳されてしまいます。

「ああ、ミセスパンプキン。お迎えに上がりました。」

みたいな。


⑩ラスサビ

ここからは夢が覚めます。ミニキャラは登場しません。

本当の姿で今までサビで使っていた構図に枯れ木を使って空間の広さを与えます。

ここの白黒カットは曲の終わり=ハロウィンの終わり=冬の訪れという連想ゲームからきています。

「ああ ミセスパンプキン」

ここは誰のセリフなのか、羨望なのか困窮なのか全く分からないので斜体を使い誰かのセリフ感を残し余韻を残して終わります。


以上です。

いかがでしたでしょうか。色々と楽しんで作れた作品でした。

ストーリー性に含みのある曲は作っていて楽しいですね。

ではまた。



びーすけの映像制作あれこれ

これまでの作品や依頼についてまとめています。

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